Creation

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ダーウィンについて描いたという本Annie's Boxと言う本を元にした映画だそうです。


今年は、ダーウィンの進化論に関する本(種の起源 The Origin of Species)が出版されてから150周年で、イギリスではテレビで結構ダーウィン関連の番組をやっています。


イギリスは宗教が割と深く社会に根付いている国だし、アメリカほどではないにしてもまだまだ、無神論者(Atheists)や科学と言うものと宗教が対立する立場にあることも確かです。
宗教の授業に学校が時間をとることも割と普通です。


アメリカではこの映画、公開予定が今のところたってない、と言う話を聞きましたが、そこまできりきりしてるのか、と思ったらちょっとびっくりしました。
特に映画を見た後では、なんで公開禁止なのかわからないくらいです。


思っていたより、宗教に対して否定的でもないし、むしろ映画自体は、進化論について、と言うよりは、ダーウィン自身の出版、理論の公開に伴う葛藤を描いたもので、予想していたよりもかなり人間的(?)な映画でした。
私はそれでよかったんじゃないかなと思っています。


奥さんが信心者(と言うか、あの時代では宗教を信じていることは比較的普通だったはず)、自身も、大学では神学を学んだりしていたので、彼の葛藤は当然のものだったのでしょう。なぜなら、自分の信じることを貫くことは、今まで生きてきた宗教中心の社会や友人のみならず、自分の配偶者に対する背信に繋がると思い思われて当然だったのですから。


映画では、葛藤のためと過去に囚われたダーウィンが半ば狂人のように描かれていますが、実際はこんな風ではなかったようです。
でも、時代背景や彼を囲む人間関係の背景を思って描けば、まあ妥当かな、と言う感じはします。事実を知らなかったから、すんなり受け入れられたのかもしれませんが。


よくよく考えたら、私はダーウィンと言う人自体について、何も知りませんでした。
アインシュタインとかエディソンとか、他の偉人に関しては子供のころに伝記を読んだりテレビで人となりについて見ていたりして、なんとなく知っていますが、ダーウィンについてはほとんど何も知らなかったんですよね。
なぜだろう。


宗教と無神論などについては、私も思うことは結構あるんですが、書くと長くなるんで省きますが、150周年記念の今年の状況を見たらダーウィンはどう思うかなあ。
個人でいろいろ考えてもいいかもね。