Her & Grand Budapest Hotel

ブログに書き込みは久々だなあ。

相方の会社で安く映画の券を売っているので、行ってきました。

=-=-=- Her -=-=-=

ちょっと近未来っぽい感じの世界観。
携帯とかコンピューターとか、音声で出入力するのが当然という設定みたいです。

オタクっぽくて変則的な設定と内容にもかかわらず、最終的、全体的な印象はかなりロマンチックな王道恋愛映画って感じがします。

主人公のセオ(ホアキン・フィニックス)は、ロマンチックな手紙を依頼主に代わって書く、という、これまたちょっと変わったお仕事をしています。
手紙の入力もやっぱり音声で。

ある日、AIを導入した初のOS、OSOneというのが発売されます。
個人個人のニーズや性格に合わせてOSが人格を持って対応してくれる、という変わったコンセプト。

セオは女性人格を選び、いくつかの質問に答えると(かなりはしょられてるところがなんとなく笑えますが)、人格形成開始。
声はスカーレット・ヨハンセンで、かなーりせくすぃー(笑)。

恋愛相手は、そう、このOS人格なのです。

使用時間、接触時間が増えれば増えるほど、AIは育ち、ユーザーとの関係はどんどん深まっていきます。
当然といえば、当然ですよね。
人格形成に必要な接触は基本的に、個別のユーザーとしかないのですから、ユーザーに合った人格になっていくのは、納得いく結果だと思う。
そして、AIの性別がユーザーの恋愛対象になりえるものであれば、当然、そういう気持ちになってもおかしくないです。
だって、きっと、普通の人間より、ユーザーのことを良く知っていて、さらにユーザーの性格に合うように育ってきてるんですから。

セオとサマンサ(AIが自分でつけた名前)が恋に落ちるのが当然なように、OSOneの他のユーザーも、同じように恋に落ちたり親友関係になったり、ということが起こっていたようです。

で、どうなるんだろうなー、これ、どういう風に収拾するのか、と興味深く見てたんですが…。
結局、あ、やっぱり?みたいな感じで終わってしまったのが、ちょっと残念かな。
先がすこーし透けて見えるというか、まあ、当然の帰結にたどり着いた感じがします。

私的には、もう少し違う展開を期待していたので、ちょっともやもや、というか、拍子抜け?
でも、ちょっと変わった恋愛映画、とかが好きな人にはお勧めできると思います。

=-=-=- The Grand Budapest Hotel -=-=-=

Wes Andersonの映画はどれも面白いので、楽しみにしてました。
Herを見に行ったときにみた予告も面白かったし。

やー、期待を裏切らないですねー。
独特の雰囲気が好きです。

出演者が豪華なのに、役の使い方というかそういうのもツボというか。

いちいち面白いんですよね。
なんでもないシーンがない。すべて、一こま一こまが全部微妙に面白い。
目が離せない。
爆笑、というのと違うけど、常ににやりとする面白さ、というか。

お勧めです。

次はTerry GilliamのThe Zero Theoremを見に行く予定です。