代替医学

英語ではalternative medcineといい、ハーブ療法であるとか、マッサージであるとかホメオパシーとか、針診療などのことを言います。昨日、テレビで科学で代替医学の効果を証明するという番組をやってました。

宣伝では「ハーブは本当に効くのか?」とかいってたから、いろいろな分野を試すと思うのだけど、昨日はたまたま針でした。

見てて思ったんだけど、人間の体の仕組みなんてまだ全部わかってるわけじゃない。未知の物に未知のインプットをしたところで、結果(アウトプット)がどうであるか、を証明しようなんて不可能に近いと思うんだけどなあ。
つまり、人間の体なんて、いつも同じように反応するわけじゃない。人によっても効果や結果が違うのはそのせいだと思う。

以前ホメオパシーについて、似たような実験を行った番組があった。「ホメオパシーが効果的と証明したら百万ドル(?だったかな)あげます」という人がいたそうなので、テレビ番組がそれに挑戦した。
ホメオパシーは「毒を持って毒を制す」というのが基本の代替医学で、確か、例えば、スギ花粉症の人がいたら、アレルギー源を液体に混ぜて、それをどんどんどんどん薄めていって、それを摂取する、ということだったと思う。
理論では、それだけ薄めると、液体の中には元のアレルギー源の原子は残っていないから、効果があるわけがない、といわれていた。

この実験でも、昨日の実験でも使われている方法で、患者を二つ以上のグループに分けて、一つには本物の治療を、一つにはうその治療を与えて、その効果のほどを調べる、というものがある。
つまり、針なら、針を刺したように見せて刺してない、とか、ホメオパシーなら、ただの水を渡す、など。

で、結果に違いがあるかどうか調べるわけです。このとき問題になるのが、プラシーボ効果、というやつです。信じていれば救われる、じゃないけど、体とは不思議なもので、ただの水でも、これが薬と信じると体が本当にそう反応する事がある、といいます。
痛い、痛いと思うから痛くなってくるのであって本当はどこも悪くなかったり、なんてこともあります。

こういう曖昧な構造な体なのだから、効果があったところで信用ならないのでは何のための実験なんだろうと思ってしまいますが、針は本当の治療とうその治療では3割ほど効果に違いがあったそうで、この数字は無視するわけには行かない。
最後にはMRIスキャン(脳のスキャン)を持ち出して、針を刺している間の脳の動きを調べていました。
結果、脳に影響があることがわかったので、「針は科学的に見ても、何かしら影響がある」というような結論になったようです。(最終結論には至ってないから、「効果がある」とは言わないんだろうけど)

私的には、科学で証明されてるという西洋医学だって、きかないものだって一杯あると思うんだよね。理論的には証明されてるかもしれないけど、先にも言ったように体は未知のものだからねえ。
だったら、針みたいに、効くと言われてる物があるなら、科学的にどうでも、ま、いいんじゃないの、なんて思ってしまうけど、私は東洋医学を弁護したいだけかもしれない。実際ホメオパシーだと「眉唾っぽいなあ」なんて思っちゃうし。
後は本人の気分次第だよね。プラシーボ効果でも治ればいいんだからさ。

しかし、私は見逃したんだけど、開胸手術を麻酔なしで針だけでやった女性がいた、というのはおどろいたです。