Little miss sunshine

IMDB

イギリス映画のsnow cakeと迷ったのですが、気分的にコメディが見たかったのでこっちにしました。
ちょっと前に予告を見て、面白そうだなと思ったので。

牛乳瓶の底のような厚めがねをかけた少女、オリーブがカリフォルニアで開催される子供のミスコンテストに参加する事になり、家族総出でワーゲンのおんぼろワゴンに乗り、一路会場へ!と言うロードムービーです。

オリーブの家族は、ここ9ヶ月間一言もしゃべっていない15歳の兄のドウェイン、負け犬になんかなってはいけない、が口癖ながら人生負け犬さながらの父リチャード、60も超えてそうなじいさんなのにヘロイン(コカインだったか?)を吸ってるリチャードの父、つまりオリーブのおじいちゃん、それから母のシェリルに、自殺未遂でシェリルのところに厄介になりに来た伯父(叔父)のフランク。(英語だと兄(伯父)なのか弟(叔父)なのかわからん。年齢からすると多分兄)

一癖も二くせもあるすでに崩壊寸前の家族が、オリーブのために、900マイルを旅してカリフォルニアまで行くのですが。もちろんこの面子で一筋縄で行くわけありません。着いてからも一騒動だし(笑)。

ちょっと抜けてる雰囲気のオリーブですが、とってもかわいい!純粋で素直で。コンテストに登場する他の女の子達を見てると、これが同じ子供か?と思わされる。かなり大げさに書かれてると思うけど、やっぱりああいう世界ってある意味こわいわーと思っちゃう。単純だけどね。

オリーブの周りで少しずつ変わっていく人も見てるとほんわかした気持ちになります。ポリアンナとかみたいに、子供が大人を変えていくという話は結構あるけど、あんなになんていうか奇麗事じゃない(別に悪い意味じゃないんだけど)けど、そこがまた面白い。
人間って完璧じゃないよなーって思う、ほんとに。一生懸命って悪いことじゃないんだな、って思ったり。

父のリチャードが、負け犬(loser)になってはだめ、といいつづけていて、ある意味彼の言ってる事は正しいんだけど、それに対してオリーブが感じていた事を、ポロリとコンテスト前夜、おじいちゃんに漏らす。
そのときのおじいちゃんとオリーブの会話、良かったなあ。
きっと同じような台詞はどこでも言われているんだろうけど、あれは結構ぐさっと来たよ。

お勧めです。