Bowes Museum

うちから1時間ほど北のスコッチコーナーの近く、バーナードキャッスル(Barnard Castle)と言うところにある、バウズ博物館(Bowes Museum)に行ってきました。
http://www.bowesmuseum.org.uk/


建物はフランス風で、こういう感じの建物は普通、以前居住していたものを使用するのが普通なのですが(もしくは現在も侯爵とかの持ち物で住んでる人がいる事もある)、ここは博物館として建てられたもの言うところが変わっています。


フランスにいる間に夫婦で集めたという美術品等を、地元に収める博物館を作りたい、ということでできたそうです。
建築家は、夫婦がフランスにいるときすんでいた建物を建てた人と同じなので、フランス風。


この博物館の目玉は何といっても、総銀製の機械仕掛けの白鳥です。
水を使った機械仕掛けで、ネジを巻くと30秒強、音楽とともに、まるで生きているかのようななめらかな動きをします。


ものすごくデリケートで精巧にできていて、近くで見ると圧巻です。
細かなところにまで神経が行き届いていて、本当に芸術品。
動かなかったとしても、その美しさだけでも十分美術品として価値があると思う。


これと同じ仕組みのものは、世界に2体しかないそうです。
この白鳥と、もう一体は真鍮でできた孔雀がロシアのセントピーターズバーグにあるそうです。
孔雀の方は1年に一回しかネジが巻かれないそうですが、この博物館では1日1回、動くところを見ることができます。


白鳥も孔雀もyou tubeにビデオがあるそうなので、動いてるところを見たい人は探してみてください。
キーワードはautomated siliver swanとかpeacockで探すといいとおもいます。
私もビデオを撮ったので、又いずれアップしようかとおもいます。


白鳥以外にも、割と見るところはあるので、半日くらいは簡単に過ごせます。
ただ、庭が残念だった。
ほとんどが駐車場になってしまっていて、散策するほどではない感じ。
バーナードキャッスルの町(村)の中に建っているので、敷地が思ったより広くありません。
テニスコートやボーリンググリーンなどもあって、地域の人が使えるようになっているみたいなので、その分庭が狭くなってしまっているというのもあります。


でも、うれしい誤算もありました。
こういう施設には大抵カフェがあるのですが、ここのカフェがレベル高かった。
今回はカフェ自体には入らない代わりに、ピクニック用のお弁当を買うことが出来るので、そちらを試してみることにしました。
2人分で17.5ポンドで、安くはないけれど、座って飲み食いしたら同じくらいかかってしまうことは予想出来るので、それほど高いとは思いませんでした。
それに、期待に反して中身がすごくよかったのです。


カニの入ったポテトサラダには、大きなカニの爪が入ってたし、サラダは、ジェノペーゼのドレッシングに、色とりどりのサラダ菜(レタスなんて入ってない)、サン ドライド トマト、ケイパーにクルトン。レストランにでてきそうなサラダでした(というかそんじょそこらのレストランよりレベル高いですよ)。
パンはおそらくお店で焼いたんであろう、クラストの固さがちょうどいい、田舎パン。
チーズはマイルドだけど味わい深い白チーズ、ドライキュアーされたハムとサラミが3種類。オリーブにグリルされたアーティチョークのマリネード。
ソーセージロールがつくはずだったんだけど、切れたということで、ベジタリアンロールとポークパイを代わりに入れてくれたんだけど、これが又うまい。
こんなにおいしいポークパイは初めて食べた。普通のポークパイをご存知の人なら違いがわかると思うけど、このポークパイは肉がちゃんと挽き肉っぽいのです。塩加減もちょうど良く、まったく脂っぽくない。半分個して食べたけど、まるまる一個食べれるくらいおいしい。
ベジタリアンロールの方も、バターナッツスクワッシュ(かぼちゃのようなもの)とスイートポテト、ローストペパーなどがエキゾチックなスパイスで味付けされていて美味。
これに、ボトル入りだけど、爽やかなエルダーフラワーとザクロのジュースと、キャロットケーキが一つずつついてくる。


どれも味付けが上品で(キャロットケーキだけは、まあ普通でした。おいしかったけど、自分で作ったものの方がおいしいかな。笑。自画自賛)、ほんと、これのためだけに行ってもいいくらい(笑)。
博物館に入らずとも、カフェに行くのでも十分価値があります。


博物館は9ポンドなので、安いとは言えないけど、白鳥は見る価値ありますよ。