個々の適正体重はあるのか

さっき見てたテレビがちょっと興味深かった。
体重とか脂肪とかに関する話題だったのだけど、まず、10人ぐらいの、体格的にヤセぎみの人たちを集めて、2週間くらい、大量にカロリーを消費してもらって、体の変化を見るというもの。

脂肪の数は決まっていて、多い人ほど太りやすく、その数は幼児期に決まるというのはよく知られている。
実験に参加した人たちは皆、子供のころからヤセぎみな人たちばかり。

2週間のbinge eating、集中大量カロリー消費の後の変化は様々で、うち二人は普通に体重増加(体系も変化)。5キロから6キロの増加でした。
二人は物理的に言い渡されたカロリーを消費できず。食べる量を一定以上増やすことができなかったそうです。
その中でも一番興味深かった人が一人。中国系っぽい男性だったのですが、彼は体重は増えていたのにもかかわらず、体系にまるで変化がなく、体脂肪率も変わらなかったというのです。
では増えた体重は何だったのか、と言うと、なんと、筋肉だったそうです。
2週間の実験中は、カロリーを増やすことだけに集中し、筋トレや運動をしたとかではないそうです。

実験をした科学者によると、この彼や食べる量を増やすことができなかった人たちは、増えたカロリーによって体に危機が訪れることがないよう、体が自然と調節する機能を持っているのだろうと。
これは遺伝的な物らしいです。

この人たちは、カロリーオーバーの実験の後、普通の生活に戻したところ、ほとんどの人が、一月としないうちに、体重も体型もすんなり元に戻ったそうです(特別な運動やカロリー制限はせず)。

また、これらの人とは逆の肥満の人たちを対象にした実権も紹介されていました。あるセンターに標準体重以上の人を集めて、2年(!)に渡って食事の量をコントロール、モニターする別の実験をしていたのですが、まず、肥満の人たちをカロリーコントロールで体重を元の1割分減らさせ、その後それをキープするために必要であると計算された最低限のカロリーに基づいて食事を与えたそうです。
その人たちの脳波を調べてみると、体に必要なカロリーを充分与えているのにもかかわらず、脳は常に飢餓状態と認識していたらしいです。

つまり、脳はカロリーが足りてない、と判断し、元の重い体重に戻ろうとする傾向がある、と。

このことや、最初の実験の人たちがすんなり元の体重に戻ったことから、おそらく人間には、その人に適正の身長があるように、個々に適正とされる体重も決まっているのではないか、という仮定を引き出していました。

なかなか興味深いです。
この「適正体重』、重すぎる場合はリセットとかできないものなのかどうか、その研究はしてないのだろうか?

しかしカロリーが増えると筋肉になる体質って、すごいよなあ。