コナン

ノニーちゃんは、お土産のほかに、名探偵コナンの漫画も持ってきてくれたのでした。
日本語にはお互い飢えているので、本を時々貸し借りしています。

夜も更けていたけど、ベッドに入ってから26巻の半分くらい読んでしまいました。
推理小説とか大好きなので、つい読んでしまいます。この他にも、日本にいたときは金田一少年とかも読んでました。

コナンの漫画って英語にも訳されてるんですが、主人公の彼女(?)の蘭ちゃんの名前が、レイチェルなんだよねー(笑)。
なぜだろう(笑)。コナンのほうも、大きい方(新一)の方の名前は忘れちゃったけど、英語名なんだよね。
違和感あります。

面白かったんだけど、気になった事がいくつか。

一つは、コナンだけじゃないんだけど、漫画とか映画、テレビで、誰か倒れたりした人がいて、その人の意識が回復するとき、意識が戻る人の視点になって、目がうっすら開いてきて周りが徐々に見える、っていうシーン、よくあると思うんですが、分かりますか?
そういう時って大体目の形の中に画像が見えていて、回りが黒いってパターンだと思うんですが、それってありえないんだよねー。

物が見えるのは、目の中に光が入って来るからで、光は虹彩を通して入ってくるので、あの目の形を作る、目頭と目尻は自分では見えないんだよね。だから、目をあけるときは、薄めにしてみれば分かるけど、視点がまずぼやけて場合によっては、上側が暗くなるくらいで、目の形には世界は自分からは見えない。

でも、分かりやすいって言う意味で使われてるんだろうけどね…実際は違うけど、誰が見ても「ああ、目を開けていく過程だな」とわかるという、いわば心理的理解を促すためなんだろうな。

長いけど、二つ目。

ここからは書くと読んだ事がない人にもねたがばれちゃうので、それでも気になる人(もしくはすでに読んだ人)だけ続きを読んでね。

26巻の最初のケースは、氷を使ったトリックなんですが、疑問になる事が。
トリックに使われた氷は、ファーストフードでよく飲み物が出てくる紙のカップにプラスチックの蓋がついたものの中に入れられます。

これは、高校の学園祭の劇が行われる体育館(?)の中の模擬店で売られていたものなんですが、犯人は、氷を用意してきて、当日買った飲み物に入れるんですが、なぜ飲み物が氷付きの紙コップに入ってくると分かっていたんでしょうか。

犯人は、例年この劇を見に来ていましたが、模擬店が出るのは今年初めてのはずです(今年模擬店が出る、という会話がある)。

で、思ったのはこの紙コップに飲み物を入れる形式の模擬店って、どれくらい一般的でしょうか?高校の学園祭、と言ったら私が思い浮かべるのは、缶か瓶です。
最初に上記の「今年は模擬店が出る」という会話を読んで私がぱっと頭の中に想像したのは、スーパーとかにある、冷蔵庫に氷や水をいれて缶や瓶のジュースを売る形式で、紙コップの形式ではなかったです。

それほど一般的でないものなのに、犯人が、模擬店がそのスタイルであると確信したわけはなんだったのでしょう?

これが第一の疑問。

それから、犯人は自殺に見せかけるために犯行に使った薬物を犯人の車のダッシュボードに隠すんですが、これが第2。

犯人は、被害者がダッシュボードに免許を入れていることを知っていて、免許を隠して、被害者にダッシュボードをごそごそやっているところを同乗している他の2人に印象付けるのですが。免許って、被害者は携帯していたんでしょうか?

つまり、車に乗る前にダッシュボードに入れ、車をでるときに出すのでしょうか?だとしたら、車を出るときに免許がなかったら確かにごそごそすると派思いますが、問題が一つ。犯人はいつ、免許を隠したんでしょうか?

免許は被害者が車に乗っている間しかダッシュボードには入ってないんですから、車内で犯人が被害者(運転手)が知らない間に隠すのはほとんど不可能ではないでしょうか?

逆に、免許はいつもダッシュボードに入っていたとしましょう。車をしょっちゅう運転する場合は結構あると思うシチュエーションです。この場合、犯人は事前に免許を隠す事が出来ます。が、そうすると逆に、被害者がダッシュボードから免許がなくなっていたと気づかない可能性が高くなります。いつも入っているから、別にチェックはしないと思うんですよね。入れっぱなしなんだから。

それから、もし、誰かの車に乗っていて、運転手の人がごそごそと何かダッシュボードから探していたら、普通一緒に乗っている人は、ダッシュボードの中が見えると思うんですよね。あれって対して大きなスペースじゃないし。それに、普通は一緒に探すことを提案するか、何を探してるんだろうか、と気になって手元を見たりしませんか?

そのとき、薬物の入った瓶がダッシュボードになかったと誰かが覚えていたら、自殺の可能性は低くなると思うんです。

というわけで、この方法で被害者がダッシュボードをごそごそやってるところを見せつける、という策には穴がありすぎる気がするんですが。リスキーすぎる気がします。

あと、会場にいた被害者の元婚約者。模擬店で飲み物を売っていたのですが、犯人は飲み物を買いに行っていて、被害者は元婚約者の存在に遠くからでも気づいたにもかかわらず、犯人は気づいてないのがよく分からない。元婚(新語?)は、一応全員と顔見知りだったはず?

それから、動機。分かるけど。いまいち甘いような。犯人が読者が知らないもっと個人的な理由がその他にもあったというなら別だけど。

この章は、事件を解決する事自体が主題の章ではないので、まあ細かい点はほんとはどうでもいいんですが、あえて突っ込んでみました(笑)。
別に漫画をこき下ろしてるとか、嫌いだとか行ってるわけじゃなくて、単なる暇つぶしのようなもんなんで、まあ、適当に読み流してくだされば幸いです。