a scanner darkly

imdb | 日本語

はい〜、恒例の水曜映画のお時間ですね。どきどきしますね、わくわくしますね。

…しないよ。

ブレードランナーの元になった本、「アンドロイドは羊の夢を見るか?」を書いた人(えーと、フィリップKディックか)の違う本(多分題名は同じ)が元になっています。

監督は、waking life(IMDB日本語)という映画を同じような手法で撮った人で、特徴のあるアニメーション(というのか?)が売りです。
基本的に普通にシーンを撮影して、その上からセルに色を乗せていく方法で描かれたアニメーションなので、出演者は普通の俳優です。

主人公はキアヌリーブス、アニメーションになっても本人だとわかります(あたりまえか)。イミテーションというかまるっきり白紙状態から本人に似せたキャラを作っているわけではないので、普通の映画を見ているようで、でもまったく違う雰囲気をもっている不思議な映画です。

1フレームごとに色をきっちり乗せているわけではないようで、時々画面がふらつく(?)というか、空中に浮いてるような感じなときがありますが、それも味ってことで。

内容は、結構ややこしいです。
予告とか見てたときは、要するに監視されてる社会の話だよなーと思っていたのですが、ちょっと違ったようです。コントロールされている、という点に関してはあながち間違ってはいないのですが、方法が違いました。

それは中毒(Addiction)です。今もそういう傾向がどんどん強くなっていますが、今から7年後、という設定の映画の中では、人口の3分の一が何らかの中毒症状を持っている、ということになっています。
基本的に、中毒と一口に言ってもいろいろあると思うのですが(物理的、精神的)、映画ではお酒やタバコや精神的なもの(買い物中毒など)よりも、ドラッグに焦点を当てていたようです。

7年後の世界では、Dと呼ばれるドラッグがあって、オールドファッションなコカインやヘロインなどとともに蔓延していて、それが大きな問題になっています。

主人公のボブは、同時にフレッドと言うコードネームで警察のような機構のエージェントとしてドラッグの潜入捜査を行っています。
その機関では働いているエージェントはみなかぶりもの(笑)をかぶっていてお互いの素性がわからないようになっています。

ところが、捜査の流れが変わりなんと自分(ボブ)が怪しまれる事に…。ボブは上司が、フレッドとしての自分に「ボブは何か大きい事をたくらんでいるに違いない」などというようなことを言うのを知らないふりをして聞いていなければならない…。

なかなかスリルがあって面白かったです。でも話は結構複雑なので、ついていくのがちょっと大変。後ドラッグが入ってるって言う関係もあって、会話が早いのとかなり変なので、時々頭が「???」になっちゃう。