Pan's Labyrinth

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スペイン語の映画で原題は「El Laberinto del Fauno」です。日本語では、まだ英語題の「パンズ ラビリンス」となっていましたが、邦題はつくのかな。

時はフランコ政権のスペイン。市民戦争が終わった後の、まだ小競り合いが続くスペイン北部。反フランコ派のテロを鎮圧するためにスペイン北部の山間に陣取っている大佐と結婚した母親カルメンと共に、そこへ向かう少女オフェリア。

彼女が山間の中の基地につくと、小さな妖精に誘われて、近くの迷路に迷い込み、彼女はある御伽噺の皇女様の生まれ変わりだとパン(半分人間、半分ヤギの伝説上の生き物)に言われます。お伽の国へ戻り永遠の命を得るには3つの試練を果たさなくてはいけません...。

ほんとの御伽噺がベースになっているのかどうか、わかりませんが、かなり神秘的で同時にかなり残酷です。童話は残酷、が最近の定説なので驚くことはないかもしれませんが(笑)、残酷さは御伽噺から来るのではなく、人間から来ています。人間の残酷さ、おろかさ、を10歳を超えてもまだ御伽噺を信じている純粋な少女と対照的に描いています。

結構グロイですが、面白かったです。

ここからはちょっとネタばれありなので、承知の方だけ読んでね。

ま、一応映画の最初で最後どうなるか、ある程度わかるんだけどね。。。

最後、彼女が死ぬとき、無事おとぎの国に向かうことができ、王と女王である父親と母親に対面するんだけど、その母親がカルメンだと思うんだよねー(つまり人間の母親と同じ人)。って言うことは、あれは結局彼女の死の前の幻想だったのか、それともハッピーエンドってことなのか。
気になります。