The Machinist

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スペイン語の題名がついてるんですね。初めて知りました。
El Maquinista。
っていうか、英語の映画なのにスペイン映画なんですね(笑)。


映画館で公開されていた時には、都合が悪くてみれなくて残念な思いをしたので、DVDで安く見つけたので買ってしまいました。
(3ポンドだもん。笑)


内容についてはほとんどどんな話しなんだっけ?と全然覚えてなくて、始まってから、「ああ、そうそう、主人公がずっと寝れなくてーって話しだっけ」と思い出した。


雰囲気がちょっとメメントに似てるかな?
とにかくしょっちゅうメモを残して行く様子とか。


主人公のレズニック(クリスチャン・ベイル)ですが、チェコ語で「肉屋」という意味だそうです。
英語だとブッチャーですが、肉をぶった切る様子からスプラッタ的な意味もあります。
まあ、ぴったり(笑)


主人公のトレバーはここ1年ずっと寝れなくて、どんどんやせ細っている。
裸になると骨と皮って感じで、まるでミイラのよう。
工場のようなところで機械技術師(というのか)として働いている。だからmachinistなのね。


その彼がカーペットにくるまれた死体(だと思われる)を運んで行くシーンから映画は始まる。
いったい何が起こったのか?


彼が眠れない理由は?
そして、謎の黒人の男の正体は?
謎が謎を呼ぶ、という感じがしっくり来るサイコスリラー映画です。


でも途中でちょっと先が見えたかなーという感じ。細かいところは別として最後まで来ると、「あ、やっぱりね」ってなった(笑)。


面白かったけど、謎々ばかりに集中してちょっと掘り下げが足りなかったかも?という気はする。
細かいところで引っ張りすぎた?という感じが。


トレバー、という人間について、どう感じたらいいのかちょっと混乱する部分もあり。
頭のいい人、という風に見えるけど、同僚や会社の人、付き合いのある娼婦(って書くとイメージ悪いなあ)に食って掛かる様と、ウェイトレスに対する態度とかにちょっと一貫性がないような。
でも、ああいう精神状態にあれば、それも仕方がない、のかな?ぎりぎりでとげとげになっちゃうっていうのは。被害者妄想みたいな感じもあるし。
人間の心理ってそう言うもんかな、ともいえるか。


最終的には心の問題だし。
狂気、という物を描くとしたら、こうなります、っていうお手本といってもいいかも。


すべてにおいて示唆的で暗くて全体的に青い色調の映画。
見せ方とか絵としてはすごく雰囲気が内容とかみ合っていてよかったと思います。