プラムジャム


プラムジャムだからってイギリスって限らないのですが、なぜだか、プラムにはイギリスチックな雰囲気があります。


先日も使った自家製プラムジャム。
今日は相方が留守で一人だったので夕飯を早めに食べたら、今頃になって小腹が空いてきたので、冷凍してあった先日の残りのクランペットを焼いて、またプラムジャムを乗っけて食べました。
ついでに白いネクタリンも添えて。


作った時は、甘いだけで風味がちょっとないかなあ、なんて思ったけれど、こうやって食べてみたらなかなかうまい。


白いネクタリンとよく合う。
そう言えば、ピーチのジャムとかもあるわけだし、ちょっともったいない気はするけど、白いピーチかネクタリンだけでジャムを作ったらかなりうまそうだ。


というわけで、今回はジャムの作り方について。


ムカーシ昔、子供の頃に母親とイチゴジャムを作った記憶がある。
それが多分私の手作りジャム第一号ではなかろうか。


でも、それ以来多分作っていなかった(笑)。イギリスに来るまでは。


なんかジャムって小難しいイメージがないですか?
何入れたらいいんだろう、みたいな。ちゃんと固まるかな、とか。


だから、多分私自身も、こちらに来て、実際にジャムを作るホストファミリーを見ていなければ、自分で一人で作ってみるなんて思いもしなかったと思う。


ホストファミリーの家では毎年、庭にできるブラックベリーと隣の家からもらうブラムリーというごつごつした青い、生ではとても酸っぱくて食べれないがパイにしたりするととってもおいしいリンゴのジャムと(長いな)、プラムのジャム、ルバーブのジャムなどを作っていた。


フルーツはあるうちに大量に煮て冷凍しておく事もあって、リンゴだけ前年のものをその年取ったブラックベリーと足してジャムにしたりする事もあった。


ホストファーザーは朝だけ半日仕事をしている人だったので(既に定年していた)、午後からゆっくり作ったり、週末になると丸一日かけて作っていたので、よく手伝った。

量は大量に作るので大概知り合いに配ったり、私がその家を出た後からも、一瓶、二瓶ともらって帰ったものだった。
おかげでジャムなんか買った事なかった。買うものよりも何倍もおいしかった。


その家を出た後一人暮らしをするようになって、ようやく一人で作ってみようかな、という気になった。
まだ数回しか作った事がないし、最初はやはり不安だったけど、案外簡単にできるもんだ、と気づいた。


ジャムは基本的に、フルーツとお砂糖だけで出来ている。
比重は1:1だからとっても覚えやすい。つまり、フルーツの重さ1に対して、砂糖も同量使う、ということ。
結構な量の砂糖を使います。
でも、出来上がりはそれほど甘くないはずです。


フルーツは水とグズグズになるまで煮ます。お水を少量のお酒で代用してもいいです。香付けにリキュールやワインを入れてもいいと思います。
水の量はいい加減なんですが、プラムの場合、6ポンドの実に対して、1パイントのお水で、とネットで見たレシピには書いてありました。


多分、鍋にフルーツを入れた時に半分以下の高さでいいと思いますが。
ブラックベリーなど、私はたまに缶詰で作ったりするのですが、その時は缶詰の水分で煮るので、水を足さないですみます(缶詰はシロップ付けではなくて、果汁に入ったものを選んでくださいね。シロップ付けの場合、砂糖の量を調節しないと甘過ぎてしまうかも)。


フルーツが煮えたらお砂糖を足します。
一気にどーんといってください。


煮立たせないように、でもふつふつ言うくらいに弱い中火くらいで煮ます。
常についてる必要はないですが、たまにかき混ぜてあげてください。


30、40分から1時間くらい煮ると思います。量によるけど。
木のしゃもじやお玉などに液体を絡ませて、ふーふーと冷ましてどろりとしたら、出来上がりです。
また、小皿にちょっと取って冷ました時に、膜状になってしわが寄れば出来上がり、という確認の仕方もありますです。


ま、失敗してもいいんです。シロップ状になるって言うだけで食べれない事はないんですから。
私の今回のプラムジャムも固まらずに終わってしまったし(笑)。


それはそれで、アイスやデザートにかけるクーリーのように使ってみたり、パンケーキのシロップにしたり、果ては、鴨のソースに利用しようかと目論み中。
使い道はあるもんです。多分。


出来上がったジャムは、煮沸消毒したきれいな瓶に入れ、熱いうちに瓶の口の大きさに切り取ったオーブンシートを浮かべてふたをします。


冷暗所に保管すれば、特に冷蔵庫煮入れなくても大丈夫ですが、高温多湿の日本では冷蔵庫が無難かも。


以上、長くなりましたが、ジャムの簡単な作り方でした。