大日本人

毎年恒例の映画祭り(っていうとアニメを思い出す私は、心底日本人なんだろう)がやってきました。
すっかり忘れてましたが(笑)。


友達に、土曜日に「大日本人」がやるから一緒にいかないかと誘われたので、行ってきました。
なんだか話題だったらしい、といううわさは聞いていましたし、興味がありました。
松本人志自体はそれほど私はよく知らない(芸人としても人としても彼の笑いのとり方なども)のですが…。


ほとんど前振り、前評判、あらすじさえも知らないまま見に行きました。


本編がかかる前に「ドロン」というショートフィルムが一本かかり、何の関係が??と、ちょっと混乱したまま開始。


アー、松本人志だー、懐かしー、なんて思うところから始まる。
最初はどうしても彼が「取材を受けてる松本人志」にしか見えなくて、またちょっと混乱。


やっと表札に「大佐藤」と出ているのが見えてはじめて、ああ、そうか、これはモキュメンタリーなんだな、と気づく。


笑いのつぼの違いか、あちこち笑える場面は割りとありましたが、大爆笑するということはなかった。
でも、印象に残るシーンはいくつかあって、これは後々まで語られるだろうなあと思う箇所も少なからずあり。


今、ヒーローものがちょっと流行ってる感じがありますけど(テレビでもそれ系のドラマシリーズがいくつかありますし)、それを裏からとった、っていう感じの視点は面白いな、って思いました。
かっこよさでなくて、人々の本音というかヒーローに対する現実味がある受け止め方、付随するうら寂しさとか。
確かに、こういう時代になったらヒーローもやりにくいよなあ、みたいな感じとか。
大盛期である4代目との比較とか。


爆笑というより、苦笑? 泣き笑い?
ヒーローっつったって特別なことができるわけじゃないし変身のシーンとかもそう。


でも、全体的にいうと、映画じゃないなあ、と思いました。テレビ向けかな、と。


後、最後がよくわかんなかったなあ。
あれはどういう意味?
もし、あれが落ちだとしたら、全体がどうしてもつながんない気がするんですが、私の読みが足りないんでしょうか?


わからん。私には今ひとつ消化不良気味で終わった感じがします。
どうだった?ときかれると、「うーん…どうもねえ…」と言葉を濁したくなるような、そんな映画かも。