single 独身 未婚 etc

どこかの掲示板で、離婚されている方が書類などの記入欄に、「未婚/既婚」のうちのひとつを選ばないといけない場面があって困った、という話が載っていた。
厳密に言えば、一回すでに結婚してるので「既」婚だけど、今はしてない。でも、「未」婚ではないんだよな〜、というジレンマ。


あ〜、わかるな〜、と思いました。
え?!いつの間に離婚?!とかそう言うわけではないんですけど(笑)。


で、その人いわく、英語でsingle/married/divorcedとか書いてあればいいのに、なんて書いてあったんですが、英語だって大して変わんないんですよね〜。
なぜかというと、英語だと日本語の独身に当たるものがそれこそ、single(一人)という風に表現されるのだけど、それだって、厳密に言ったら「一人でいる」ってことなので、are you single?と聞かれたら、彼、彼女とかもいない状態、なわけです。
でも、結婚してないだけであって、相手がいる人っていっぱいいますよね。日本語ではそう言う人もやっぱり「独身」って言うんでしょうか? いつも不思議だったんですが。
この「独身」というやつも曲者だな〜と思ってました。


恋人同士だけど、まだ婚約していないし結婚もしていない、でも一人ではない。
こういう状態は何になるんでしょうね? お手つき?(笑)


最近では、恋人同士でいる期間が昔よりもぜんぜん長いですし(というか昔は恋愛結婚なんてなかったし)、事実婚のように結婚しない関係も増えていると思います。
海外、特にアメリカなど、事実婚の関係が婚姻関係と同様な権利を持って認められている国もたくさんあります。


イギリスでは最近こういう場面で、co-habiting(同棲者)みたいな選択肢もでています。アメリカだったらきっとcommon-law(事実婚)とか言う選択肢もきっとあるんではないでしょうか。


昔のように、結婚していなければ一人身である、それはイコール未婚である、みたいに単純ではなくなってきているのですから、言葉もどんどん変わっていかないといけないのかも知れない。
というか、未婚か既婚か、を知らなければいけないような状況を減らしていってもいいのではないか、という考え方もできるな、ふむ。


ついでに、自分の恋人や配偶者をさす言葉に対しても、最近いろんな意見が見られます。


私自身は、ネット上では「相方」と呼んでいますが(実生活では使っていません)、それをすごく嫌だと思ってる人が少なからずいるようです。
同時にパートナーという言葉(ネット上、実生活上両方)も使いますが、それも嫌だという人がいっぱいいます。


相方はなんかお笑いみたいでいや、パートナーなんて気取ってていや、という意見が大半のようです。
なぜ、「彼」とか「夫」とか「妻」とかじゃいけないのか、と。配偶者でもいいじゃない、とか。
言ってることはわかるのですが、かといって日本語には英語のパートナーにあたる単語がないのです。


英語で、パートナー、というと、婚姻関係に依存しない、性別に依存しない、ので、私から見て相方はパートナーだし、相方から見て私はパートナー。
例えば、結婚していない(もしくは婚約もまだ)場合、日本語で同様な単語というと恋人ですが、これは婚姻関係にない場合に限定されますし、配偶者の場合も逆に婚姻関係がある人に限定されます。
結婚していようが、相手が男であろうが女であろうが、そんなことは関係ない、自分と相手の関係を示すだけの単語、そう言うニュートラルな単語が日本語にはないのです。


特にネットなどの個人情報を伏せたい場合、言葉選びは慎重になって当然です。
だから、ない頭をひねって「相方」。
それを嫌がる人がいると知って、じゃあ「パートナー」って書くとそれも嫌がる(笑)。どーせーっちゅうねん(笑)。


いや、気にしなきゃいいんですけどね、別に(笑)。


言葉も状況もどんどん変わっていきますね。
正しい日本語は守って生きたいとか伝統とか云々を考えるのも正当だと思う反面、変わっていく時代に柔軟な対応も必要だな〜なんて思ったり。
まあ日本語はほかの言語に比べて十分柔軟だとは思うんだけど、難しいですね。