車ついでに免許

車の話しがでたのでついでに免許の話し。


イギリスではちょっと前まで、免許と言ったら紙っきれでした。
普通のA4サイズの緑のぺら紙(と言ったら聞こえが悪いか。笑)。


それが写真つきのカードを発行するようになったのが多分10年くらい前かなー。調べてみないとはっきりわかんないけど(今調べたら98年だそうです)
98年以降に免許を取った人は、写真つきカード免許と紙の免許、両方最初から発行されるのですが、それより前から免許を持っていた人は新たにカードの方だけ申請しなくては行けず、当時結構揉めた覚えがあります。


導入から既に10年経っているわけですが、驚く事にこのカードに関して勘違いしてる人が結構いるのです。
カードが導入されるにあたって紙の免許はいらなくなった、と思っている人が多いのです。
勘違いして紙の免許を破棄してしまう人すら結構いるようです。
相方の会社の同僚もそうらしいし、うちの会社にもいます。


でもそうではなくて、カードと紙の免許は実は二つで一つと言うか、紙の方が未だに本免許なんですよね。
紙の方はcounter partと呼ばれています。


レンタカーなんかは普通この紙の方が無いと借りれないし、何かあって(違反等)警察に出頭する時には紙の方の免許が必要です(イギリスでは免許携帯の義務はありません)。
後者の場合、紙の免許の方に違反等の書き込みがされます。


なんでこんなややこしい事してるのかなあ、イギリス。
さっさとデジタル化しちゃって、データはデータベースに入れれば、紙の免許いらないんだろうに。
変なの。


ちなみにカードは期限が10年。
去年はカードが発行されてから初めての更新の年だったので、かなり混乱があった模様。
何でも4万人近い人が更新してないとか。
Times news


更新のお知らせは行くんだそうです。


でもね、確かに混乱しますよ。
だって、紙の方の免許は70歳の誕生日まで有効なんですよ。
でも、カードの方は10年(写真が載ってるから)。
しかも更新しなかったところで、別にすぐに違反とかじゃないらしいし。


どうもその辺が曖昧みたいなんですよねー。
最悪の場合、1000ポンドの罰金、となっていますが、必ずしも罰金になるわけでもないみたいだし。
そもそもまだ紙の方の免許しか持ってない人もおそらく沢山いると思われる。
大体において、イギリス人が自主的に金を払って、必要もない(と思っている)写真つき免許をわざわざ申請するわけ無いじゃん、みたいな(笑)。


保険会社などは、切れたカード免許を使って運転すると保険が適用されないこともあると言ってるらしいですが、必ず適用されない、と言うわけでもないみたい。会社に寄って違うのかなあ。


それに更新には費用がかかるし(17.5ポンド。ちなみに住所変更などでの再発行は無料)、免許取らないで運転してるケースも結構あるこの国では、たかだか免許の一部であるカードの期限が切れてたってどうってこと無い、って言う認識なんだろうなー。
紙の方の免許は結局切れてないわけだし。
多分自分が違反してるって言う認識があんまりないんでしょう。


どちらにしてもわかりにくすぎなシステム、なんとかしようよ、イギリス(笑)