指輪の行方

指にしていた婚約指輪から、石だけが抜け落ちて行方不明になったのは、今月の1日、水曜日のことでした。
会社での出来事で、会議の時にはまだあったのをはっきりと記憶しています(左手で飲み物を持ったときに見たから)。


その後、会議室を出て、何メートルかの廊下を通って自分のデスクに戻り、キーボードに手を置いたとたん、あるべきところにあるものがすっぽりないことに気づきました。
え!?と一瞬心臓がドキ!とはねたようなギュッとつかまれたような感じがして、ものすごく焦った反面、すぐ見つかるだろう、とそのときは楽観していました。なぜなら最後に見てから時間がたっていないし、オフィス内にあることは確かなのですから。


石がついてない指輪ってなんか間抜け、とか頭の隅で思いつつ、すぐさま机の下や周りのカーペットを見回しましたが、見当たらないので、会議室まで行ったりきたり、会議室も覗きましたが、やはり見当たらない。


この辺でちょっと焦ってきたので、周りも巻き込んで捜索。
社内一斉メールを出して、注意を仰ぐ。
仕事はそっちのけ(笑)で、みんな手伝ってくれて、とにかく思いつくところは何度も(何せ違う人が同じところを探そうとするため。笑)探し、あきれるくらい同じ質問をされ(ポケットは? 服に絡まってない? etc)、その都度確認したけど、見つからない。


果ては、その日の掃除のおばちゃんに頼んで、掃除機の袋を掃除が終わった後取っておいてもらい、次の日漁ってみるも(埃がすごい!)やはり見つからず。


そういう事情で保険屋さんに後を託したのが今月10日のこと。こういった場合、現金で支払いではなく、基本、修理するのが普通のようです。15日に、10日付けで無事向こうに指輪の抜け殻(笑)と書類が届いたというお知らせが来てから、早2週間。
最初の話では平均4週間ほどで修理完了できる、との話だったので、それを目安にすると、時間かかってるなあ、どうなってるのかなあ、連絡してみるか、と思い始めたのが一昨日。


そろそろ今日当たりメールでも、と思った本日ようやく、保険屋から代わりの石が見つかりましたので、そちらに確認のためお届けいたします、という電話が来た。
finally!


特別郵便で送るので、今日送ると明日届く、というので会社宛に送ってもらうことにしました。
どんな石が来るのでしょうか、期待と不安が入り混じります。
願わくば、前のと同じか、よいものでありますように(笑)。