イギリス的現象

昨日チラッと見た番組、Britain from above。上から見たイギリス、という番組で、事実上、空の上から覗いたイギリスの様子をいろんな視点で紹介しているのですが、ちょっと面白いことを紹介していました。


電力を全国に供給するための、配電を管理する会社みたいなところを紹介していました(national grid control centre)。
厳密に見て、「上」ではないけど、その配電のための配線盤の地図みたいなものはイギリス全土を網羅していて、違う視点からイギリス全土を見渡すことができる、という意味で番組に組み込まれていたようです。


会社では、必要に応じて、全国にスムーズに電気が供給されるように24時間体制で管理を行っているのですが、面白いのは、一日のうちに急激な電力消費がある時間というのがあるんだそうです。
その消費電力量、実に9ギガワット(だったかな)。言われたところで想像もつきませんが(笑)
それをまかなうために、全国にある電力発電所と連絡を取り、必要であればフランスからも協力を得てまかなう体制をとるんだそうですが、その理由というのが。


イーストエンダーズ(イギリスの長寿ドラマ)が終わって、イギリス中が一斉に電気ケトルのスイッチを入れるから!(笑)
その数なんと175万個。


最初は冗談かと思いましたが、管理している人の座っているモニターやら配線地図やらの背後には、テレビがあって、イーストエンダーズがかかっているのです(笑)。
あの独特の音楽が流れて、終わりを確認すると確かに一斉に電力消費率が上がって、何の理由か供給がうまくまかなえずに供給率みたいなのがどんどん下がっていくので、管理の人はすぐに緊急の連絡を電力発電所に送り、供給率はまた元に戻りました。


こんなこと起こるのはイギリスくらいだろう、とテレビのリポーターの人が言っていましたが、確かにそうかもしれないです(笑)。


このエピソードのこの部分がBBCオンラインで見ることができますので、見てみたい方はこのBBCのリンクからどうぞ。