作法

日本はお箸の国ですけど、割とナイフとフォークの使い方も知っていますよね。
どこで習ったのかも覚えていないけど、ちゃんとした持ち方を教わったような気がします。
きちんとした作法では、ナイフはフォークと同じように上から握るのがおそらく正式なはずです。


けれど、イギリスに来ていつのころからかもうすでに忘れてしまいましたが、食事をするときのナイフをペンを持つようにして握るようになっていました。
ナイフの柄の部分を親指と人さし指の間に入れ、人差し指をナイフの柄の上の部分に乗せる形になります。


イギリスでは、この持ち方をする人は結構多いようです。ネットで見た感じ、ヨーロッパの他の国でもそう言う傾向がある国もあるようです。
なぜなんだろうなあと思いつつ、自分でもいつの間にかそうしていました。


でも、ふと昨日気づきました。
昨日食事に行ってメインのお肉を切っていた時の事です。


切り難いもの(ちょっと力を入れないといけないもの)でも、この持ち方だと脇があかないんですね。
ナイフを上から持って力を入れようすると、自然に脇があきます。
試してみてください。


でも、食事中に脇があくのってちょっとみっともなくないですか?
それを思うと、ペンのように持つ持ち方のほうが一連の動作に無理がない気がします。
だからきっと多くの人がこの持ち方なんでしょう。


ただ、やりやすいやり方が正式と言うわけではないのですよね。
どちらかと言うと、物事が大げさになればなるほど、形式ばればばるほど、余分なことが増え、心地がよくないかもしれない方式になる可能性が高い気もします。
それはきっと、普段と言う場と分かつためと言う意味もあるのでしょうか。
ある種の緊張感を保つため、と言うのもあるのかもしれません。


なかなか面白いです。
特に落ちも何もないんですけど、思ったことをつらっと書いてみました。