電子書籍、再び

今回日本を訪れた際、電子書籍を読むためのリーダー(端末)の発売のニュースがいくつか相次いでいるのを目にし、徐々に選択肢が増えているような気がしたので、再度現在の電子書籍事情を調べてみることにした。


もちろん目標は、海外で日本語の電子書籍を読むこと(もちろん携帯できることが前提、つまりパソコンとかではなく、タブレットや携帯、電子書籍リーダーなどを利用することが目的)。


海外ではすでに幅広い扱いのある、amazon kindleあたりが日本語の本の販売を始めてくれたらいいのだけど、現在のところ取り扱いはないのでまず却下。


ざっとみた感じ、電子書籍を売るウェブサイトはずいぶん増えた気がする。
前はパピレスebook japanくらいしか知らなかったが、今では紀伊国屋もやってるし、楽天も出してるし、電子書籍ストアの数はかなり増えたようだけど、相変わらず、読める媒体が限られる。
ある人が、書籍ストアと対応媒体を表にしていましたので、リンクしておきます。http://twitpic.com/4zf4al


アンドロイドも半分くらいのストアで対応されているが(例えば、yahooは現在まだ未対応)、現状は以前と変わらない。つまり、対応機種が限られ、本を読むためのアプリすらダウンロードできない、という事実だ。
(試してみてだめだったのは、honto、BookLive、紀伊国屋 Kinoppy、角川 BookWalker、廣済堂 BookGate、富士通 BooksV。すべて機種ロックか国ロックがかかっていた)
本の形式(フォーマット)も相変わらず、日本独自のものがほとんど。


その中で利用可能だったのは、
パブー: 本の品揃えが微妙…(笑)。
電子貸本renta: アプリが使いにくい。アプリからは本が買えないようです。ウェブサイトから直接購入、ダウンロード、なのかな。まだお試し(立ち読み)しか試してないので、はっきりいえませんが、現在インストールしてあるアプリからは購入方法が見つかりません。さらにアプリについてくるお試し(立ち読み)の本の内容がものすごーく偏ってます。ものすごく怪しい方向に(笑)。後、ダウンロードが遅い感じ。
東芝 BookPlace: なかなかよさそう。本と漫画を立ち読みしてみたけど、使い勝手は悪くないです。品揃えも漫画、本、雑誌と普通にたくさんありそうな感じ。


しばらく東芝のbook placeというのを使用してみようかと思う。
(後日談:アプリのアップデート後、本の購入(無料含む)ができなくなった。多分、私の携帯が海外仕様だからなんだろうと思う。締め出しにあってしまったらしい。残念)


これ以外の選択肢だと、可能性が残されているのは、日本で販売されている、電子書籍リーダーの端末を買う、ということではないだろうか。
つまり、海外で発売されている端末では、日本の書籍形式に対応していないが、日本で買えるものは、(ものによっては)海外で使用されている形式(多くはepub)にも対応しているはずだからだ。


問題は、どの端末が海外形式にも対応しているか、だ。


まず、タブレットのようなものは、大方アンドロイドが乗っかってるので、却下。
正直、アンドロイドが乗ってるスマフォがすでにあるのに、その上に日本の閉じたバージョンのアンドロイドが乗ってるタブレットなんて、買っても意味がない。
(注: 日本で出ている端末に乗っているアンドロイドはほとんど、その端末、メーカーに合わせて個別改変されたアンドロイドなので、海外で出回っているバージョンと厳密に言って違うことが多い)


また、アンドロイドが乗ってる端末にもかかわらず、アンドロイドマーケットに対応してない、バージョンが古い、など、アンドロイドを乗せている意味がない端末も見られた。
値段もまた、タブレットは液晶など使ってる分だけ高かったりする。電池の持ちもいまいち。


そういう意味で言うと、電子インクを使った書籍を読むことに特化した電子書籍リーダーが軽くていいのではないか、と思われる。


そうなると、SonyのReaderかaubiblio leafという選択肢が残るが、biblioは本を買えるところが限られている模様。
いろんな総合的な意味でみると、やはりSonyのReaderが一番有力のよう。
Sony Readerは海外でも発売されているので、海外モデルでも日本の本形式に対応してくれたら一番いいんだけどなー。
後、唯一めんどくさい点は、無線LANなどで直接本がダウンロードできない点。いちいちダウンロードした本を移動しないといけないのはちょっと手間かも。
逆に、その方式のおかげで、一定のストアに縛られずに本を手に入れることができる、という利点もある。


その他の今回電子書籍とリーダーについて参考にしたサイト


電子書籍リーダー比較: http://ascii.jp/elem/000/000/582/582361/
Wikipedia 電子書籍: http://ja.wikipedia.org/wiki/電子書籍
eBook User (@IT Media): http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/ebookapp.html