色いろいろ

先日知り合いが、ぱっと手を広げて、「飴食べる?」と手にいくつか乗った飴を勧められました。
うん食べる、と手を見ると、そこには、紫色の飴と黄色の飴が乗っていました。


言ってから、しまった、と思いました。なぜなら、私はどちらもあまり好きではない味だったからです。
私は結構そう言う味に細かいので(というか好きではない味が多い)、コンマ一秒悩んで黄色にしました。


普通こういうときぱっと見てまず判断するのは、紫は何味、黄色は何味ということだと思うんですが、いかがでしょうか?
黄色はレモンで問題ないですが、紫って何だと思いますか?


グレープだと思うでしょう?


でも、イギリスだと普通、紫色のお菓子があると、たいていそれはブラックカレントというフルーツ味なんです。
私はこれがあまり好きではないので、どっちがましかと悩んで黄色にしたというわけです。


この、色と味の関係というのは、国によって結構違うんじゃないかなーと思うんですが、どうでしょうか。


例えば、黄色。普通レモンかと思うけど、南国とか行ったらバナナが普通かもしれない。パイナップルかもしれない。
オレンジ色はマンゴーかもしれない。
黄緑といえば、こちらではたいていライム味ですが、日本だとりんご味が緑ですよね。後メロンとか。


スキトルズという、見た目は小さなマーブルチョコみたいな感じの、中がハイチューのようなやわらかいキャンディーをいろんな色の砂糖でコーティングしてあるお菓子があるのですが、これが国によって、色に対する味が違うんだそうです。
ウィキペディアによると赤はイチゴ、黄色はレモン、オレンジはオレンジ、というのは一緒みたいなのですが、上にも挙げた紫と緑の味が変わるようです。
実は、今日たまたまこれを食べていたら、紫色の味がグレープだったので、「あれ?いつから変わったのかな」と思って検索をかけたら、実は国によって違う、ということを発見。よくよくパッケージを見たら、アメリカからの輸入品でした。


後、ピーチ色と桃色。
両方と桃もなのですが、イギリスと日本では色が違います。
英語でピーチ色というと、薄いクリーム系のオレンジのような色を指しますが、日本語で桃色というと薄いピンクですよね。
こちらの桃は基本的に黄色っぽい実で、日本では白桃が普通ですから(それから桃の花はピンクだし)名前は同じようでも、それに対する色の感覚がまるっきり違っています。


ちなみに、色そのものに対するイメージ(緑が嫉妬という感覚は日本にはないですよね)も国によって違いますよね。
それに関しては結構あちこちで検証されてるので省きますが、こんなところにも、色の違いがあるんだなあ、生活文化の違いなんだなあと面白く感じました。